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2011年10月14日 (金)

コスタリカ

グアテマラ・ニカラグァ・ホンジュラスなど中米諸国には、アメリカと激しく対立した左寄りの国が多いとの先入観が強い。それというのも1970年代、冷戦の中で、旧ソ連は「アメリカの裏庭」とも呼ばれる中央アメリカ各国の左翼ゲリラに対し、軍事的・経済的支援を強化し、結果、中央アメリカ一帯は内線が激化して、「中米紛争」が拡大した歴史が残っているためである。

そんな中米の1国コスタリカは、1948年平和憲法を施行し、日本と同じように軍隊を廃止した。そしてそのあと「兵士の数だけ教師を」を合言葉に、それまでの軍事予算をそっくり教育予算に変え、中南米でひときわ識字率の高い国をつくりだした。

中米紛争が激化した1983年には、当時の大統領が改めて「永久非武装・積極的中立」を宣言し、1986年に大統領に就任したアリアス氏は、ノーベル平和賞を受賞している。しかし同じ憲法によってコスタリカは、非常時徴兵も規定している。

1冊の本で、中米にこうした国が存在することを知った。

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