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2012年8月 7日 (火)

アリまかせ

庭の芝生内のあちこちに、ススキの芽が伸びてきた。招かざる客だけれども、風で運ばれた種が芽を出したものだ。植物は子孫繁栄のためいろいろの方法で種をばら撒く。昨年秋、アザミの苗を花壇に植えたら春になって花が咲き、タンポポに似た種をつけた。そしていつの間にか風に乗って飛んで行った。そのうち庭のどこかにアザミの芽が出てくるかもしれない。

身近な植物の中で、カタクリ・スミレ・ホトケノザ・ムラサキケマンなどは、アリに種を運んでもらう仕組みができている。例えば、カタクリの種の表面には、アリが好む「エライオソーム」というゼリー状の物質が付着していて、アリはこの種を餌だと思い巣に運びこむ。アリにとって、付着したエライオソームを食べ終わり残った種はゴミでしかない。そこでアリはそのゴミを巣の外に運び出して捨てる。

カタクリの種は、アリに守られながら難なく遠くへ運ばれ、アリの巣の近くのゴミ捨て場に捨てられるが、そこはアリが沢山行き来しているので外敵(害虫)は少ないし、水分も栄養分も豊富な、発芽には最適な場所という訳である。  賢い!!

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