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2012年8月12日 (日)

タンニン

庭に育っているアオギリは、家を新築したとき記念に植えたものだ。当時勤務していた会社の事務所の横に、大きなアオギリがあって、周りには落ちた種から沢山の苗が芽生えていた。その中に1本を失敬してきて植えたのである。会社の事務所はその後建て替えられ、当のアオギリはもうない。その子だけが人知れずわが家の庭で毎年元気に青葉を伸ばしている。しかしこの季節になると、葉はコガネムシの食害を受けて穴だらけになってしまう。

渋柿やお茶の渋味の元となるタンニンは、昆虫体内の消化酵素を変性させ、昆虫の食欲を減退させる作用があるのだそうだ。タンニンは低コストで生産できる物質なので、多くの植物が利用しているという。しかしアオギリは、食害を防ぐためにそのような防御手段は取っていないと見える。

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