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2016年7月

2016年7月31日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 モニュメントバレー

モニュメントバレー( Monument Valley )の観光は、ビジターセンター( Visiter Center )で、ナバホ族の運転する観光用バス(トラックといった方がふさわしい4WD車)に乗り換え、公園内を巡る。1台では乗り切れないので2台のバスに分乗したが、私の乗ったバスはもう1台のバスの後ろを走ったため、すごい砂ぼこりの中を走ることになり、それでなくとも咳が止まらなかったので、その対策に追われてしまった。

公園内のメサやビュートには、その姿や形などからニックネームが付いていて、それぞれのポイントでニックネームを教えてくれたけれども、メモを取ることも、写真撮影さえも疎かになって記録がない。貰った案内地図にはメサやビュートの名前と位置が記してあるが、撮影した写真を見てもそれが何という名前の岩なのか、地図と結びつかないので何とも落ちつかない。

P6073414 イーグルメサ Eaegle Mesa

P6073415 左から Left Mitten  Right Mitten  Merrick Butte

P6073427 最もポピュラーなジョン・フォード・ポイント

 John Ford's Point

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P6073437 ナバホの人たちの住居(外観)と内部(土産物屋さん)

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2016年7月30日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 グールディングス夫妻

羊商人であったグールディング夫妻( Mike and Harry Goulding)は、1920年代の初めモニュメントバレーにやってきて、ナバホの人たちと取引を始める。そしてまたバレーの景観に魅せられ、そこでテント生活をするようになる。数年後にはナバホに人びとにも受け入れられ、恒久的な建物を建て宿屋を開業した。

しかし、1929年10月に発生した大恐慌は、ナバホにも深刻な影を落とすことになった。夫妻は残った$60を手に、ロケ地を探していたハリウッドの映画会社を訪れ、やっとの思いでジョン・フォード監督に会い、モニュメントバレーの写真を見せることに成功する。

監督は写真が大変気に入って直ぐに決断し、3日後にはロケが始まったという。こうして生まれたのが「駅馬車」( Stagecoach 1939年 主演:ジョン・ウエーン)である。この最初に映画が撮影された場所は、ジョン・フォード・ポイント( John Fords Point )と名付けられている。また、夫妻が始めた宿屋は、現在 Goulding' Lodge として繁盛している。宿泊棟と食堂は少し離れて建っているが、このステージ・コーチ・ダイニングルームは、「黄色いリボン」撮影のために建てられたという。

私たちは最近増設したばかりの、広く快適な1棟に泊まった。今回のツアーで最も印象深いホテルであった。残念なことに頭痛でよく眠れなかったけれども。

モニュメントバレーで撮影された映画には、駅馬車・荒野の決闘・アパッチ砦・黄色いリボン・幌馬車・捜索者・ビりー ザ キット・イージーライダーなど多数ある。

P6063380 ダイニングルームの壁に掲げてある John Wayn

P6063387 John Wayn が利用していた cabin

P6073402_2 朝日に染まる宿泊棟群 遠くメサの麓に食堂や博物館がある

P6063384 夕食後 食堂前から東を望む

P6073404 新築間もない宿泊棟 ここに1泊

2016年7月29日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 7日目

ツアー7日目の朝は、Monument valley Goulding's Lodge で目を覚ました。昨夜から頭痛がしてよく眠れず、体がだるく、痰がのどに絡んでなかなか取れない。最悪の状態になってしまった。早く治すには休養するのが1番と思ったけれど、はるばるアメリカまでやってきたのに、1人バスの中で横になっているのも様にならない。結局皆さんに加わってモニュメントバレーの観光をすることに決めた。

ユタ( Utah)州とアリゾナ( Arizona )州の州境にある Monument Valley は、国立公園ではなく、アメリカ西南部に専従するインディアン、ナバホ族( Navajo )の居留地で、正式名称は Monument Valley Navajo Tribal Park という。ナバホの人びとが管理・運営するナバホの人びとの公園なのだ。 メサ( mesa )といわれるテーブル形の台地や、さらに浸食が進んだ岩山ビュート(butte )が点在し、あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示していることからこの名がついた.。バレーの赤茶けた色は、何億年か前川底であったこの地域に鉄分を多く含んだ砂が堆積し、酸素濃度が高かった当時の酸素と反応し、酸化鉄になったためといわれる。

P6073408 左側の岩がメサ 右はメサがさらに浸食されたビュート


2016年7月27日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 メサ・ヴェルデ国立公園 2

メサ・ヴェルデでは、クリフ・パレス( Cliff Palace )やスプルース・ツリー・ハウス( Spruce Tree House )を観光することになっていた。

クリフ・パレスは園内で最大規模の遺跡で、217室の部屋があり、壁は高いところで4階建ての高さがある。ツアーでは予定通り展望台から遠望したが、レンジャーの案内で内部を観光することもできるそうだ。

P6063313 クリフ・パレス

スプルース・ツリー・ハウス( Spruce Tree House )は、近くまでトレイルを歩いて観光する予定であったが、崖崩れのため立入禁止となっていて、崖の上から観光した。この居住跡は儀式用の部屋(キバと呼ばれる)8室と、114の居室がある。1200年ごろ建築され、当時は100人以上が住んでいたとされる。

P6063300 スプルース・ツリー・ハウス

メサ・ヴェルデを後にして、今夜の宿泊はモニュメント・バレーのグローディングス・ロッジ。途中立ち寄ったのがフォー・コーナーズ・モニュメントです。

日本の県境は、川や山など自然の地形を利用して決めた部分が多いと思うが、アメリカの州境は地図上で定規でもって直線を引き、州境としたところが多々ある。フォー・コーナーズ・モニュメントは、ユタ( Utah )・コロラド( Colorado )・ニューメキシコ( New Mexico )・アリゾナ( Arizona )の4州の境界が直角に交わったところで、そこに立てば4つの州をまたいで立つことになり、モニュメントが設けられている。(昨日の地図参照) 記念撮影をした。

P6063333

2016年7月26日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 メサ・ヴェルデ国立公園

メサ・ヴェルデ国立公園( Mesa Verde NP )は、これまで見てきた自然の造形美などで指定された国立公園とは趣が異なり、プエブロインディアンのアナサジ族が残した集落遺跡群である。コロラド州( Colorado )の南西部に位置し、1906年に国立公園に指定された。1978年にはアメリカで初めての世界遺産に登録された。面積は212㎢、年間入園者数は約57万人とされる。メサ・ヴェルデとはスペイン語で、「緑の台地」という意味である。

メサ・ヴェルデの歴史について、旅行案内書は概略次のように説明している。

西暦550年ごろ、ある遊牧民がこの地にやってきて、ピットハウスと呼ばれる住居をメサ(台地)の上に建てて住み、農耕生活を始めた。彼らは籠を編む技術を持っていたので「バスケットメーカー文化」と呼ばれている。1000年ごろには石を積み上げて家を建てるようになった。しかし、1200年頃になって理由は解からないがメサの上に建てた住居を捨て、断崖の洞窟住むようになる。その後1300年の後半になって彼らは忽然と姿を消したとされている。

公園内にはチェイパンメサ考古学博物館( Chapin Mesa Archelogical museum )があり、発掘された数々の展示品を見たけれども記憶は薄い。

P6063275 Mesa Verde NP の看板 旅行案内書を見ると、「 Mesa Verde 」の名前の入った立派な看板の写真がある。この看板にはその文字が見えない 違う場所にある看板なのかもしれない

008mesa_verde 公園の地図 1部分を拡大した

P6063283 博物館にあった西暦1100年~1300年当時の生活を表わす模型

2016年7月25日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 6日目

ツアー6日目 (6月5日・日) の行程

Moab (Super 8 hotel) ⇒ 191号道 ⇒ 491号道 ⇒ Mesa Verde NP ⇒ 491号道 ⇒ Four corners Monument ⇒ Monument Valley ( Goulding's Lodge ) この間約450km

006moabmonument 行程地図 4コーナーズモニュメントを出発して、アリゾナ( Arizona )に入ると旅行メモにあるので、このルートで間違いはないと思うが、若しかして163号道ルートを通りモニュメントヴァレーに入ったかも知れない。

バスの座席、今日は中間。「バスに乗ると直ぐに眠る。熱中症?」とメモにある。6日目に入り、強行スケジュールや乾燥した空気、気温の変化などが体力を消耗したのだと思う。風邪気味。

P6063267 車窓1:どこまでも広がる牧草地 

P6063271 車窓2:農家の佇まい




2016年7月24日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 アーチーズ国立公園 駆け足で

公園のビジターセンターに到着し、トイレ休憩を済ませて観光に出発したのが15時30分ごろ、観光を終えバスに乗って帰途についたのが17時20分ごろだから、駆け足の観光である。

P6053184 バスでビジターセンターを出て約15分、道路脇に巨大な岩がビルのように立っているのは、パークアベニュー( Park Avenue )、ニューヨークのマンハッタンの目抜き通りと同じ名前が付いている。ここはそのまま通過した。

P6053209_2 最初に見たのがバランスロック( Balanced Rock )。アーチではないけれども、頂上に乗った岩が今にも落ちきそうな格好をしている。ミャンマーのゴールデンロックが思い浮かぶ。

P6053227 続いてウインドウズ セクッション( The Windows Section )に向かう。ここでは眼鏡をかけたようなノースウインドウ( North Window  左 )とサウスウインドウ( South Window  右 )

P6053232 ウィンドウの根元部分(北のウインドウか南だったか?)

P6053237 真下に入って上を見上げると・・・

P6053250 ダブルアーチ( double Arch )1ヵ所から2本のアーチがV字型に架かっている。

P6053261 アーチーズの近く、モアブに向かう途中の車窓風景 今夜の宿泊はモアブ( Moab )

2016年7月23日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 アーチーズ国立公園 概要

ツアー5日目の最後の観光地は、アーチーズ国立公園( Arches NP )。この公園は、 Canyonlands NP の北東、約30km離れたところにあり、ほぼ隣接しているともいえる。

面積は310㎢で、東京23区の約半分ほどしかなく、年間入園者は約104万人。いわば岩の芸術作品ともいえる、約2000の穴のあいた岩が公園内に点在し、世界1多くアーチが集まった場所となっていて、人気はうなぎ登りだそうだ。

「太古の海に堆積した塩、地殻変動による隆起、川の流れによる浸食、フィンと呼ばれる薄い板状の岩の形成、酸や霜による開穴」、アーチのできるまでをの概略を、乱暴に書くとこんなふうになるのではなかろうか。

公園内にある世界最大のアーチ、ランドスケープ アーチ( Landscape Arch )は、わずか1.8mの細さで全長約88.4mの長さがあり、この公園のシンボルとなっている。片道約1時間かけて歩き、やっと辿り着くことができるデリケート アーチ( Delicate Arch )は、赤茶色の滑らかな砂岩の造るアーチの向こうに、ラサール山脈の雪山を見ることができるという。こうしたシンボル的なアーチを是非見たいと思ってけれども、事情は許さず、比較的短時間で観光できるバランスロック( Balanced Rock )・南北の窓( South Window ・ North Window )・ダブルアーチ(Double Arch )を訪れた。

004arches アーチーズ国立公園の地図


P6053179 公園の看板

21c5a409155d451f6720415c0ae1ffc8sma ネット上からお借りした Landscape Arch

2016年7月21日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 デッド・ホース・ポイント州立公園

デッド・ホース・ポイント州立公園( Dead Horse Point State Park )は、Canyonlands NP の北東隅に隣接している。コロラドの流れが180度カーブして、ガチョウの首( Goose Neck )と呼ばれる半島を造っている。かつて地元のカウボーイが、このグースネックに野生の馬を追い込み、幅が27mしかない半島の首の部分に柵を設け、馬を捕獲していた。しかしあるとき、カウボーイは何所かに行ってしまい、馬は後日白骨化して発見された。それからここはデッド・ホース・ポイントと呼ばれるようになったのだそうだ。

P6053152 デッド・ホース・ポイントから見下ろした、メサの上部と蛇行する峡谷  メサの間を走る白い線は、4WD専用の道路 Canyonlands はオフロードドライブのメッカということである。

P6053153 ガイドさんの説明によれば、眼かに目立つエメラルドの色は、人工着色した塩田

P6053161 コロラドの流れ この付近の標高差は約530mと推計される

2016年7月19日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 キャニオンランズ国立公園

グランド・サークルの中で最初に訪れたのが、キャニオンランズ国立公園(Canyonlands NP)。 コロラド州の北部にある、ロッキー・マウンティン国立公園を水源としたコロラド川( Colorado River )は、アメリカ大陸をほぼ南西に流れ、ラスベガス近郊で流れを南に変え、カリホルニア湾に流れ込む。このコロラド川が、合流する多数の支流と共に刻み込んだのが、キャニオンランズやグランドキャニオンなどのとてつもない峡谷であり、Lake Powell や Lake Mead などの人口湖を生んだ。ツアーではこのコロラド川の極1部を、上流部から流れに沿って下流へ、観光したことになる。

003canyonlands

Canyonlands NP の地図です。Canyonlands NP は、1964年に国立公園に指定された。面積は1366㎢、園内での最高標高は2170m、年間入園者数は約47万人。北東から流れ下る Colorado River と、ワイオミング州( Wyoming )に源を持つ、北西から流れ下る Green River が、曲がりくねりながらも地図に見られるとおり、きれいなY字型で合流( conflluence )し、更に Grand Canyon に向かって流れ下る。

Y字型の上部内側に当る北部地域はアイランド イン ザ スカイ(Island In The Sky)と呼ばれ、川の南東部はニードルス(The needles)、南西部はメイズ(The Maze)と呼ばれる。公園内には橋がないため、それぞれの地区まで大型バスで往来するには、公園の外側、橋のあるところまで出て遠回りをしなければならない。従ってツアーでの観光は、アイランド イン ザ スカイだけの、しかもグランド・ビユー・ポイント(Grand View Point Overlook)からの観光となった。パンフレットなどにはよくメサ・アーチ( Mesa arch )の写真が載っている。この近くをバスは走ったはずだがそのまま通過した。

P6053120  公園に近くなると、写真にあるようなテーブル状の大地が現れる。この台地は「メサ」( Mesa 卓状台地ともいう)と呼ばれ、差別浸食によって形成されたもので、更に浸食が進み孤立丘となったものは、「ビュート」( Butte )と呼ばれる。

P6053116 道端にある公園の看板

P6053127 Grand View Point から見た canyonに違いはないけれども、これがコロラド川なのか、あるいはグリーン川なのか、どこが合流点なのか、定かでない。地図で見ると、Grand View Point の標高が1853m、Confluence(合流点)の標高が1175mだから、その標高差は678mある。

2016年7月18日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 グランド・サークル 

グランド・サークル( Grand Circle )とは、Utah州と Arizona州の州境にある、巨大な人造湖 パウエル湖( Lake Powell)を中心に、半径230kmの円内に含まれるエリアをさし、このエリアには国立公園が10ヶ所、国定公園が16ヶ所、国立モニュメントや州立公園が19カ所ある。これらを総称して Grand Circle と呼び、これらを巡るツアーなどが多数企画されている。

これらの観光地は、地球の原風景が伺えるダイナミックな景観や、カラフルで神秘的な奇岩群、古代先住民の遺跡なども含まれる。大部分は海抜1500m~3300mの、コロラド高原と呼ばれる乾いた大地にある。

今回のツアーで訪れる観光地で、この Grand Circle 内にあるのは、国立公園では アーチーズ、キャニオンランズ、グランドキャニオン、ザイオン、ブライスキャニオン、メサ・ヴェルデなどであり、その他の観光地としては アンティロープ・キャニオン、デッド・ホース・ポイント、フォー・コーナーズ、モニュメント・バレー、パウエル湖などである。すまり、7割近くはこの Grand Circle 内にあるといえる。もっとも、ツアーの表題が「アメリカ西部国立公園物語」なのだから、当然といえば当然である。

005grand_circle Grand Circle

2016年7月17日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 5日目

ツアー5日目 (6月4日・土) の行程

Red lion Hotel ⇒ IH 15号道 ⇒ Spanish Fork ⇒ 6号道 ⇒ Castle Gate ⇒ Green River ⇒  IH 70号道 ⇒ Canyonlands NP ⇒ Dead Horse Point SP ⇒  Arches NP ⇒  Moab (Super 8 hotel)

ソルトレイクシティから今夜の宿泊地モアブまで、ユタ州内をほぼ南東方向に約450km走った。朝8時にソルトレイクを出発し、丁度12時にキャニオンランズ国立公園に到着する。直ぐに同公園を観光、続いてデッド・ホース・ポイント州立公園とアーチーズ国立公園を観光後、モアブのホテルに落ち着いた。昨日まで3日間で2ヶ所の国立公園を観光しただけであったが、今日は国立公園2カ所と州立公園1カ所を観光して、ぐっとスピードアップした。

昨日に続き今日も昼食は弁当、しかし今日は木陰で、雄大なキャニオンの景色を眺めながら食べる。余談ながら今日の夕食は付いていない。どうしようかと迷っていたけれども、結局ホテル近くのスーパーを案内してもらい、野菜サラダや果物など、これまであまり口にしなかったものを買い求め、ホテルの部屋で済ませた。察するに、同行のほとんどの方が同じようにスーパーで調達したようである。

002sltmoa ソルトレイクからモアブまで

バスの席は昨日前部だったので、今日は後部座席で左右を眺めながらのドライブとなった。朝から晴天に恵まれ気持ちがよい。しかし暑さも厳しくなってきた。ここは乾いた台地コロラド高原である。

P6053093 道路の両側にはこのような岩山が目立つ

P6053100 トイレ休憩はガソリンスタンドを借りることが多い コンビニのような店が併設してあり、つい余分なものまで買う羽目になる

P6053103 途中で出合った貨物列車 誰かが車両数を数えていたけれども、数え切れなかったようである 長いので「マイル列車」と呼ばれるとか、ちなみに1マイルは約1.61kmである

P6053107 遠くに雪の山が見えガイドさんの説明もあったが、聞き洩らした

P6053110 モアブ近くの砂漠地帯

2016年7月16日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 ソルトレイクシティ 2

Solt Lake City に1泊しながら、 Great Solt Lake は見ることなく町を去った。塩分濃度の高い湖水に1度は触れてみたかったと今も残念に思っている。たまたま最近別の旅行会社からツアーのカタログが送られてきた。全く同じようなコースを巡るツアーを見ると、 Great Solt Lake の中の島、アンテロープアイランド州立公園を観光することになっている。骨組みは同じでも、旅行会社によってツアーの味付けが違い、一長一短がある。

ソルトレイクでの夕食は、和風レストラン「ベニバナ」でアメリカ風鉄板焼きであった。今回のツアー中でこの食事が最もおいしく印象に残っている。紅花は1937年に俳優でありタップダンサーの郷宏之が創業したレストランで、アメリカでも各地に店があるそうだ。

P6043077 目の前で肉や野菜だ焼かれていく

P6043079 万足そうな笑顔が見える

2016年7月15日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 ソルトレイクシティ

今日の最終目的地 Solt Lake City には、午後5時前に着いたけれど、この街で観光の予定はなかった。ここは次の目的地 キャニオンランズ国立公園に向かう中継地・宿泊地として選ばれた。しかし、私にとってここ Solt Lake City は特別な意味があった。最近始めた英会話のレッスンは、モルモン教に関係があり、そのモルモン教の本部が Solt Lake City にあるからである。午後5時はまだ陽が高く、予定外であったけれども到着後モルモン教の総本山( Mormon head temple )などを案内していただいた。

モルモン教( Mormonism、正式名: Church of Jesus Christ Laterdays Saint )はキリスト教の1会派で、1820年代にジョゼフ・スミスが創始した。お茶やコーヒーなどの刺激物の摂取を禁止、起きている間は働き収入の10%を教会に納める、などの厳しい教えがある。一方過去には一夫多妻制を奨励していた。働き続けやがて富を得たモルモン教徒は、教義や急激な拡大によって次第に迫害を受けるようになり、新天地を求めてロッキー山脈を越え、1847年に Solt Lake City に到着し、ここに本部を置くことになったという。

Solt Lake City はユタ(Utah)州の州都で、人口は約110万人。街は新鮮で清潔感がある。ユタ州の人口は約223万人、うち約70%がモルモン教徒とされる。松本市と姉妹都市関係にある。市の西側には、面積4660㎢の Great Solt Lake (湖面標高:1320m)があり、市の名前はこの湖に由来している。

湖には3本の川が流れ込んでいるものの、流れ出る川はないため塩分濃度が高く、アルテミア( Artemia 1億年前から変化していない「生きた化石」とされる) と呼ばれる節足動物しか生息していない。

P6043048 Solt Lake Temple  

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P6043054 開拓時代初期に建てられた教会

P6043062 市内の通り

 

2016年7月14日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 グランド・ティトン国立公園

2個目に訪れた国立公園は、グランド・ティトン国立公園(Grand Teton NP)。Yellowstone NPからSolt Lake City に向かった4日目の午前中に観光した。

Grand Teton NPは、Yellwostone NP の南に隣接していて、面積は1255㎢(東京23区の約2倍)であり、四国の約半分の面積を持つYellowstone NPに比べればずっと小さい。ロッキー山脈に属する、長さ約65kmのTeton山脈を中心とした、南北に広がる国立公園で、1929年に指定された。園内の最高峰は主峰のGrand Tetonで 4197mあり、他に3500mを超す山が10峰以上連なっている。

また、アメリカの国立公園としては唯一、園内に飛行場(Jackson Hole Airport)がある。年間の入園者数は279万人を数える。1953年に作られた、アラン・ラッド主演の西部劇「シエーン」のラストシーンで、去って行くシエーンの行く手に聳えていた山が、Grand Tetonという。映画は公園南部の各地で撮影され、テイトンの山並みが映画全体に登場しているという。当時この映画を見たはずだけれども映画の記憶は薄く、今回の旅行で見た景色とは結び付かない。園内を南に下ると標高も下がり、広葉樹が目立つようになる。アスペン(柳)が多く、秋には多分黄葉が楽しめると思う。

P6042965 今日最初の写真ストップ 公園入り口の看板

P6042979 公園の北部、テイトン山脈の東の裾にJackson Lakeがあり、Colter Bayで写真ストップ。静かな湖面に雪を被ったテイトンの山並みが映えて、素晴らしい。遥か左手に見えるのが主峰のGrand Tetonで、右端に大きく見えるのは3842mのMount Moranである。

P6042997 Jackson Lakeを離れ、Snake Riverに沿って191号道(ジャクソンホール・ハイウエー)を南下すると、Snake River Overlookに到着する。ここで3度目の写真ストップ。

P6043008 途中草原の中に1925年に建てられた丸太造りの小さな礼拝堂(Chapel of the Transfiguration )がある。誰もいない礼拝堂の中から、ガラス窓を通して M Tetonをカメラに納める。

P6043012_2 礼拝堂の裏に回ると、今度はガラス窓に移った左右逆転の写真が撮影できる。礼拝堂というより写真撮影スタジオといった感じである。

礼拝堂の近くのビジターセンターでトイレを済ませたあと、弁当を食べ乍ら一路ソルトレイク市に向かった。5時間余のドライブである。

2016年7月12日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 4日目

ツアー4日目 (6月3日・金) の行程

Yellowstne NP Grant Village ⇒ 191号道 ⇒ Grand Teton NP entranceから入園 ⇒ Jackson Lake Calter Bay Village ⇒ Snake River Overlook ⇒ Park entrance ⇒  89号道 ⇒ Evanston ⇒ Solt Lake City ⇒  Red lion Hotel

002colsal イエローストーン国立公園のグラントビレッジからソルトレークシティーまでのルート。

モンタナ州からワイオミング州・アイダホ州を経由してユタ州まで、約600kmをバスで。途中適当なレストランがないとか、昼食はグラントビレッジのレストランで積み込んだ弁当、バスの中で食べる。弁当も悪くはない。

バスの座席は、まずバスの座席を前部・中間・後部に3分割し、3組に分かれたグループが、日毎に前・中・後と移動して座るルール。この日は前部に座ることができた。下の3枚の写真は、バスの前部座席の特権を活用して撮影したもの。

P6042969 バスの正面にテイトン山が現れる

P6043004 野生のバッファロー

P6043030 鹿の角を使ったアーチ(Jackson 標高1900m、 スキー場のある町で)

2016年7月11日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 寄り道

温泉の色・山火事
噴出する温泉(プール)の魅惑的な色彩はどうして現れるのだろうか。プールの色は、温度と密接な関係にあるという。高温のプールでは生物が繁殖できないため、空の色がそのまま映り、低温で酸性のプールでは緑色の藻が発生、酸性でない場合は黄色の藻が発生してそれぞれの色を発色する。あのサファイア・プールも、雨の日は濁った鼠色なのかもしれない。
プールの周辺などで見られるドロドロした者は、鉱物の沈殿物で、黄色は硫黄、オレンジやブラウンは酸化鉄の色という。
園内に住む「スルフォバレス」と呼ぶバクテリアは、酸素を嫌う嫌気性バクテリアで、世界最古の生物の一つといわれ、90℃以上の高温でしかもpH1という強酸、更に酸素の無い泥の温泉だけに生息する変わり者だし、その他にも高温の温泉にだけ生息するバクテリアも多く、これらのバクテリアと藻類が、温泉の周囲を黄色やオレンジ・赤・茶色に彩っているのだそうだ。
園内をバスで走ると山火事の跡があちこちで見られる。1988年の夏は最悪の夏で、5月下旬から11月中旬までの間に50以上の山火事が発生し、約3213㎢(公園面積の36%)が焼失した。園内の森林の約80%はロジポールパイン(松)で、このパインの実(松かさ)には2種類あり、片方の松かさは2年目になるとはじけて種を撒き散らし、もう一方の松かさは松やにで堅く殻を閉じてしまう性質を持っている。この松かさは、山火事以外ではあり得ないほどの高温になったときだけ、やにが溶けてからがはじける仕掛けになっている。山火事に遭うとようやく松かさが一斉にはじけ、焼け跡に飛散して、翌春、焼け跡に若芽が伸び、森が更新するのだそうだ。
これが自然の仕組みで、落雷など自然が原因となって発生した山火事は、自然に消化するまで待つのが国立公園局の方針という。

2016年7月10日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 5

午後はビスケット・ベイスン(Biscuit Basin)、グランド・プリズマテック・スプリング(Grand Prismatic Spring)、イエローストーン・レイク湖畔のウエスト・サム(West Thumb)を観光。(下記地図を参照ください)

Yellowstne_m2 イエローストーン国立公園 南部エリア地図

Old Faithful Geyser から数キロの位置にあるのが、Biscuit Basin 。何故Biscuit Basin の名前が付いたかは不明。このエリアには素晴らしいブルーと透明度で有名なサファイア・プール(Sapphire Pool)の他、シエル・ガイザー(Shell Geyser)、マスタード・スプリングス(Musterd Geyser)など計6個のガイザーがあるというが、確かな記憶がない。

P6032895 サファイア・プール 鮮やかなブルーが記憶に残る

P6032886 シエル・ガイザー かもしれない

P6032888 ?

P6032891 ガイザーから流れ出る湯が、バクテリアによって黄色に着色されている

ビスケット・ベイスン(Biscuit Basin)から少し北上したところに、ミッドウエー・ガイザー・ベイスン(Midway Geyser Basin)があり、その中心がグランド・プラズマテック・スプリング(Grand Prismatic Spring)である。このスプリングは世界第3位、北米最大の熱水泉で、直径が113mあり、温度は70℃といわれる。ここには他にエクセルシオール・ガイザー(Excelsior Geyser)やターコイズ・プール(Turquoise Pool)などがあり、遊歩道を1周したけれども、とにかく蒸気が立ち込め見通しが悪く、どのような状態のスプリングだったのか、居間となっては定かでない。

P6032946_2 ホテルの部屋にかかっていた、グランド・プラズマテック・スプリングの写真

P6032904 エクセルシオール・スプリング?

P6032926 遠くからでも湯気の立ちのぼるのが見える

P6032934 現地の案内図


最後の観光地はウエスト・サム(West Thumb)。イエローストーン・レイク(Yellowstone Lake)の湖畔にあるガイザーで、ここにも遊歩道がある。観光中珍しくぽつぽつと俄雨があった。

P6032937 サム(親指  Thumb)に似た地形で、プールやガイザーが点在、湖の中にもある。湖面の海抜は2357m、面積は琵琶湖の約半分、かつて大噴火した火山の火口に水がたまったもので、湖から北に流れたイエローストーンリバーは、ミシシッピー川と合流する。

P6032938 湖面の水位が上がって内部に湖水が入り、温度が下がったため近年噴出が止まったフィッシングコーン。

P6032941

2016年7月 9日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 4

6月2日(木) ツアー3日目の行程

ロッジ ⇒ オールド・フェイスフル・ガイザー ⇒ モーニンング・グローリー・プール(徒歩) ⇒ オールド・フェイスフル・イン(徒歩) ⇒ 昼食 ⇒ ビスケットベイスンエリア観光 ⇒ グランド・プリズマテック・スプリング観光 ⇒ ウエストサム散策 ⇒ ロッジ宿泊(2連泊)

イエローストーン レイク(Yellowstne Lake)のウエストサムエリア(West Thumb)近く、グラントビレッジ(Grant Village)のロッジとレストランは、「快適だがイエローストーンらしさには欠ける」と紹介されている。バスタブがなくシャワーのみだけれども熱いお湯が豊富に出るのは有難い。WiFiは有料であり携帯は「圏外」の表示が出て使用できない。「外部とは連絡を絶ってゆっくり観光しなさい」、と言っているものと解釈し、観光に専念した。もっともガイドさんたちはスマホを使っていたから、通じていたようだ。

ロッジとレストランは約200mほど離れていて、食前・食後の散策には丁度よい。食事はビュッフェスタイルだけれども、品数が少なく、朝食では野菜がないし、ミルクがないのも不思議な感じがする。

当日は移動距離が少ないので、朝はゆっくり9:00の出発。1番にオールド・フェイスフル・ガイザー(Old Faithful Geyser)に向かう。「古い忠実な間欠泉」という名前の通り、一定の噴出間隔・噴出時間・高さを保っている間欠泉で、約96℃で4万リットルもの熱水を、30~55mの高さに噴き上げ、最も人気がある。この写真はパンフレットなどにもよく載っている。ここは標高が2245mあるので、水は93℃で沸騰し、直前の噴出が2分30秒以内に終われば、次の噴出までの間隔は65分、それ以上続くと噴出間隔は90~110分になるという。

案内所の掲示板には、次の噴出時間が 10:03分と表示され、それまでベンチで待つことになった。噴出口からは時々蒸気が上がり、観光客の注目を集めるけれども噴出せず、気を持たせた挙句ようやく観光客の歓声が上がったのは 10:20分ごろであった。どうも最近は名前通り faithful ではないようだ。

P6032781 噴出が始まるとともに、観客から歓声が上がった。周囲に比べる物がないので、どれぐらいの高さなのか見当がつかない。平均的な高さで、平均的な噴出時間だったのではなかろうか。

間欠泉の噴出を見た後、そこからモーニング・グローリー・プール(Morning glory Pool)まで、約2.2kmの遊歩道が続いていて、その間に多くのガイザーやプールが点在している。足の運動を兼ね、それらを観光しながら歩いた後、オールド・フェイスフル・ガイザーのレストランに戻って昼食となった。

P6032807_2 グランド・ガイザーやビュウティ・プールなどの位置を表示した地図

P6032799 名称不詳のプール プールはそれぞれの色に特徴がある

P6032818 ウエーブ・スプリング(Wave Spring)

P6032844 お目当ての モーニング・グローリー・プール(アサガオ Morning Glory Pool)

P6032824 Giant Geyser ?

P6032831

P6032859  Castle Geyser 園内最古のガイザーといわれている

 

2016年7月 8日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 3

マンモスホットスプリングス エリアから、タワー・ルーズベルトを経由してキャニオンビレジ エリア(Canyon Village)に移動、サウスリム(South Rim)にある、多くのアーティストが訪れ絵を描いたとされたことから命名された、アーティストポイント(Artist Point)を訪れ、イエローストーン峡谷や峡谷に流れ落ちる落差33mのアッパー滝(Upper Falls)・落差94mのロウアー滝(Lower Falls)を観光。

観光終了後 Grant Village (地図参照)のロッジに入り宿泊。

イエローストーン国立公園の名前は、Grand Canyon of the Yellowstone に由来している。深さ240m~360m、長さ32kmにわたって続く黄色い岸壁は、硫黄を含んだ熱水と蒸気によってもろく、黄色く変色し、1万年に及ぶ川の浸食によって造られた。雪解け水の水量も多く、見応えがある。

バス移動中の園内では、残雪やクマの親子、バッファローなども見ることができた。野生動物が姿を見せているところでは、車が渋滞している。丁度良い地点にバスが止まると、写真が撮り易い。

P6022762 黄色い岩肌を見せる峡谷

P6022763 流れ落ちるアッパー滝とロウアー滝 水量も多い

P6022765 近づいてみるアッパー滝

P6022754 園内に残る雪 朝夕冷えるのも当然と思う

P6022748 子供を連れたクマ

P6022747 バッファローが1頭 草を食べていた 何れも園内を走るバスから撮影

2016年7月 7日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 2

ところで今日の行程は、

ボーズマン ⇒ 州間道90号 ⇒ US89号 ⇒ ルーズベルトアーチ・北入り口 ⇒ マンモスホットスプリングエリア内 ⇒ レストランにて昼食 ⇒ 同エリア内 ロウアーテラスエリア観光 ⇒ キャニオンビレッジエリア内 アッパー滝他観光 ⇒ グラントビレッジエリア内 ロッジ宿泊

Yellowstne_m_2 イエローストーン国立公園の北部エリア地図

マンモスホットスプリングス(Mammoth Hot Springs)エリアでは、地底深くから吹き上げられた温泉に含まれる石灰分が蓄積され、幾重にも重なって巨大なデコレーションケーキ状の段丘が造られた。テラスマウンテンを中心に、ミネルバテラス・キューピッドスプリングなどと呼ばれるテラスがあり、約30分ほどで1周できるトレイルがある。かつては温泉が湧き出ていて、流出物が竹の子の様に積み重なった「リバティキャップ」は、沈殿物で自らの噴出口をふさいでしまい、現在は温泉が出ていない。トルコのパムッカレや中国の黄竜も、同じ石灰棚と呼ばれているが、彼らの方が規模が大きいと感じた。

P6022721  いろいろなテラスを見てきたが、どれが何という名前であったか、定かではない。

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P6022738  温泉が枯れてしまった リバティキャップ

2016年7月 6日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン

ツアー2日目(6月1日)から、イエローストーン(Yellowstone)の観光が始まりました。イエローストーンはワイオミング・モンタナ・アイダホ(Wyoming・Montana・Idaho)3州にまたがり、四国の約半分の面積に相当する広さを持っている。世界で最初の国立公園として1872年に創設され、年間350万人を超える観光客が訪れる、世界に誇る国立公園である。1978年には世界遺産に登録されている。
現在でも活発な火山活動を繰り返す、ロッキー山脈のほぼ中央に位置し、ロッキーの火薬庫ともいわれ、過去3回大噴火を起こしたとされている。火山活動から、目の覚めるような鮮やかな色をした温泉や間欠泉の活動が生まれ、黄色い峡谷や滝、石灰でできた白いテラス、川が緩やかに蛇行する平原など、魅力あふれる顔を持つイエローストーン国立公園が誕生した。
園内最高地点の標高は3462mもあり、年中オープンしている北口を除き、冬季(11月~5月初旬)は入り口が閉鎖される。当初、9月に設定されたツアーに参加する積りで準備していたが、滝の水量や野生の花々との出会いなどを考慮して、6月のツアーに変更した。変更は正解だったと思う。
昨夜ホテル到着が遅れた分、ボーズマンのホテルを遅く出発し、イエローストーンに向かった。のどかな田園風景などを車窓に見乍ら、北口にあるルーズベルトアーチで写真ストップ。
P6022701 アンガス牛の放牧風景
P6022702 1903年に、T・ルーズベルト大統領が礎石を置いたとされる ルーズベルトアーチ

2016年7月 4日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 国立公園 2

国立公園にはそれぞれいくつかの入園ルートがあり、そこにはゲートがあって入園料を支払う。バスなどで入園した場合の入園料は、1人あたり3~15$、有効期間は連続した7日間で、その間は自由に出入りができる。(レシートを提示する必要がある)。

ゲートでは、National Park Service のマークが印刷された地図などがゲットできる。今回、ガイドさんがそれぞれの公園でその地図をゲットし、配ってくれた。もちろん英語版であるけれども。

またゲートの近くには公園の存在を示す看板が建っていて、バスはその近くにストップし、看板を背景に記念撮影をするのが慣わしになっている。

今回訪れた10ヶ所の公園の中で、面積の最も狭い公園はブライスキャニオンで、約145㎢ (世田谷区の約2倍)、最大の公園はイエローストーンで、面積は約8984㎢ (四国の約半分)もある。面積があまりに広いため、観光はもっぱらバスで主要な観光ポイントに向かい、決められた自由時間内に観光と写真撮影を済ませ、急ぎ次のポイントに向かうといった方法で駆け巡ってきた。従ってやたら忙しかったという印象が強い。

緯度の違い、標高の高低差、地形の変化などから、予想された通り気温の変化が大きく、朝夕と日中の差も激しい。乾燥した空気の影響も加わり、風邪を引いてしまった。旅の中ごろから数日間、頭痛や倦怠感のため楽しい筈の観光も上の空であった。

P6022708

P6063277 上はイエローストーン公園の、下はメサヴェルデ公園のゲート 車を止め入場料を払う

P6042965 ロジポールパインに囲まれた グランドテートン公園の看板 道路の行く手にグランドテートン山が見え隠れしていた

P6093790 ブライスキャニオン公園 晴れて乾燥し気温は上昇

P6124043 周囲に雪も残るヨセミテ 曇り空で気温は低く重ね着をしてバスを降りる

2016年7月 3日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 国立公園

アメリカの国立公園は国立公園局によって全て管理されていて、その国立公園局は今年8月創立100周年を迎える。このことはアメリカの国立公園が、如何に古くから守られてきたかを示している。
59カ所の国立公園を含め、401カ所のエリアを管理し、その総面積は約34万㎢に及び、その97%が国有地である。因みに、この総面積は九州をのぞいた日本の面積に相当する。
 自然景観の維持・保全
 平等に利用できる施設の運営
 利用者への理解の浸透
などを主任務として、各分野のスペシャリストである約2万人のパークレンジャーと多数のボラティアが公園で活動している。
アメリカ48州には世界遺産が18カ所あり、そのうち12カ所が国立公園である。グランドキャニオン、メサベルデ、チャコ・カルチャー史跡、レッドウッド、カールスバッド洞穴群、ヨセミテ、オリンピック、エバーグレーズ、ウオータートン・グレイシャー、イエローストーン、マンモスケイス、グレートスモーキー・マウンテンズなどである。
2014年における国立公園入場者数のランキングは、1010万人が入場したグレートスモーキー・マウンテンズを筆頭に、グランドキャニオン、ヨセミテ、イエローストーン、ロッキーマウンテンと続いている。
実際観光するにあたり、観光客が車で行ける場所などをフロントカントリー、トレイルを歩かなければ行けない奥地をバックカントリー、トレイルさえない原生地域をウイルダネスというが、今回の観光はフロントカントリーのみであった。
公園内には歴史・雰囲気・眺望などから、是非泊まってみたいホテル・ロッジがあるが、そうしたホテルはツアー客には予約が困難らしい。
P6032875 イエローストーンのホテル Old Faithful Inn
P6083613 グランドキャニオンの EL Tover Hotel

2016年7月 2日 (土)

支持率

アメリカ大統領選に参加できるとして、クリントン・トランプどちらを支持するか、朝日新聞が読者にアンケート調査をしたところ、クリントン支持が92%、トランプ支持が8%であった。予想以上にクリントン支持が多いと思うけれど、とにかく日本人はトランプの常識外れの放言に、辟易しているのだろう。

クリントンを支持した理由の第1は、「トランプよりはまし」というもので、他の理由を含め消極的な支持が目立ち、積極的にクリントンを支持する意見は少ないようだ。

アメリカのマイアミ、トルコのイスタンブール、バングラデッシュのダッカと自爆・銃撃事件が後を絶たない。ダッカでは日本人が犠牲となっている。安全な地域がますます狭くなってしまった。

2016年7月 1日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 ボーズマン

最初の宿泊地ボーズマン(Bozeman)は、イエローストーン(Yellowstone)国立公園の北の玄関口にあたり、ワシントン州(State of washington)のシアトル(Seattle)とマサチューセッツ州(Commonwealth of Massachusetts)のボストン(Boston)とを結ぶ、延長約5000kmの州間国道(Interstate Highway)90号線が通っている。

ボーズマン空港で私たちを迎えてくれたのは、現地ガイドのMさんと、ドライバーのOさんで、2時間も遅れた到着に待ち疲れていたのではなかろうか。お二人にはこの後、各地を観光しアメリカを去るサンフランシスコの空港まで、15日間お世話になった。

ホテル、ホリデー・インでベッドに横になったのは、多分午前4時前後と思われる。時差、長時間のフライト、空港での長い待ち時間など、体力を消耗するに十分な材料がそろっていた。

P6042994 グレート・テートン国立公園で、 現地ガイドのMさん、ドライバーのOさん

P6042953 利用したバス

001bozyel_2 ボーズマンからイエローストーンまでの経路

旅行などでブランクとなった約1ヵ月間、蓮華寺池の季節も回った。

Dsc_0167 5月29日撮影 

Dsc_0172 6月18日撮影

Dsc_0185 6月29日撮影 ハスはいま見ごろとなっている

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