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2016年7月11日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 イエローストーン 寄り道

温泉の色・山火事
噴出する温泉(プール)の魅惑的な色彩はどうして現れるのだろうか。プールの色は、温度と密接な関係にあるという。高温のプールでは生物が繁殖できないため、空の色がそのまま映り、低温で酸性のプールでは緑色の藻が発生、酸性でない場合は黄色の藻が発生してそれぞれの色を発色する。あのサファイア・プールも、雨の日は濁った鼠色なのかもしれない。
プールの周辺などで見られるドロドロした者は、鉱物の沈殿物で、黄色は硫黄、オレンジやブラウンは酸化鉄の色という。
園内に住む「スルフォバレス」と呼ぶバクテリアは、酸素を嫌う嫌気性バクテリアで、世界最古の生物の一つといわれ、90℃以上の高温でしかもpH1という強酸、更に酸素の無い泥の温泉だけに生息する変わり者だし、その他にも高温の温泉にだけ生息するバクテリアも多く、これらのバクテリアと藻類が、温泉の周囲を黄色やオレンジ・赤・茶色に彩っているのだそうだ。
園内をバスで走ると山火事の跡があちこちで見られる。1988年の夏は最悪の夏で、5月下旬から11月中旬までの間に50以上の山火事が発生し、約3213㎢(公園面積の36%)が焼失した。園内の森林の約80%はロジポールパイン(松)で、このパインの実(松かさ)には2種類あり、片方の松かさは2年目になるとはじけて種を撒き散らし、もう一方の松かさは松やにで堅く殻を閉じてしまう性質を持っている。この松かさは、山火事以外ではあり得ないほどの高温になったときだけ、やにが溶けてからがはじける仕掛けになっている。山火事に遭うとようやく松かさが一斉にはじけ、焼け跡に飛散して、翌春、焼け跡に若芽が伸び、森が更新するのだそうだ。
これが自然の仕組みで、落雷など自然が原因となって発生した山火事は、自然に消化するまで待つのが国立公園局の方針という。

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