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2016年8月

2016年8月31日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 モノレイク

ロスアンゼルス( Los Angeles )から、シエラネバダ( Sierra Nevada )山脈の東側を北へ延びる国道395号線を、リーバイニング( Lee vining )で左に折れ、120号線に入るといよいよヨセミテ国立公園( Yosemite NP )である。この120号線はタイオガロード( Tioga Road )とも呼ばれ、ヨセミテのほぼ中央を東西に走っている。標高3513mのタイオガピーク( Tioga Peak )やタイオガ湖( Tioga Lake )の近くを通り、タイオガ峠と呼ばれる峠(標高3031m)もある。

今回立ち寄ったモノ湖( Mono Lake )は、接点リーバイニング( Lee Vining )の近くにある。面積約182㎢、湖面の標高は1944mの塩水湖で、四方を山に囲まれ流れ出す川がないため塩分濃度が高く、魚類は住めないが、特殊なエビやハエが生息し、これらを捕食する渡り鳥の見られる場所として知られている。モノ( Mono )とは先住民の言葉でハエを意味するそうだ。

モノ湖は湖底から炭酸水が湧き出し、水中で石灰石の柱トゥファタワー( Tufa Tower )が成長する。塔の高いものは10mもあり、湖面に立ち上がっている。もともと水中にあったこのタワーは、1941年にロスアンゼルスの水需要を賄うため取水が始まり、湖面が半分に下がっため湖上に姿を現したもので、同時に湖水の塩分濃度は2倍となって、生態系が壊れてしまった。そこで現在は元に戻す取り組みが行われているという。取水は1990年までで終わり、水面が元に戻ればタワーは再び水没すると考えられている。

私たちは博物館から湖面を遠望し、持参したランチボックスの昼食をとり、展示してある塔に実物を見て再びバスに乗り込んだ。

P6124025_2 モノ湖の遠望 かすかにタワーが見える 若い2人だけが水辺まで走って近くでタワーを見てきたが、他の人たちは遠望するにとどまった。

P6124034 博物館に展示してあるトゥファタワー( Tufa Tower  )


2016年8月30日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 12日目

最後に残ったのはヨセミテ( Yosemite )。グランドキャニオン( Grand Canyon )と並びアメリカ国立公園の双璧である。ヨセミテに向かうため今日も約550kmの旅でをした。バスの旅はボーズマン( Bozeman )から始まったが、ドライバーはずーっとオーランド( Orlando )さんである。アメリカでは、ドライバーの就業時間が厳しく規制されているということであるが、連日こんなに長い距離を一人で運転して大丈夫なのだろうかと、いささか心配になった。

デスバレー( Death Valley )からの道は190号線につながり、シエラネバダ( Sierra Nevada )山脈に入って出会う車も少なくなる。ところどころにタウニ峠( Towne Pass )やパナミント・スプリング( Panamint Springs )など、地名のついたところを過ぎて荒野を走り続けるけれど、集落らしいものは殆んどない。進路を変え395号線に入って間もなく、ローン・パイン( lone Pine )に着いてトイレ休憩となった。ツアーがスタートしてからほとんど傘の心配はいらなかったが、今朝はデスバレーでも雲が多く、シエラネバダに入ってさらに雨を思わせる空模様となった。

ここローン・パインからは、アメリカ本土で最も標高の高いホイットニー山( Mt. Whitney )(4418m)の雄姿が見られるということであったが、残念ながら雲がかかっていて見えなかった。地図上で測ってみると、ローン・パインからホイットニー山までの直線距離は、約20kmである。

途中ビショップ( Bishop )の町でバスは給油をした。メモ帳を見ると、給油量95ガロン( gal )、金額は$248とある。1ガロン=3.785リットル、$1=103円として換算すると、1リットル当たりの単価は約71円となる。日本の軽油価格は125円位だから、アメリカの軽油価格は日本の55%程度となる。

04dy 今日辿った道

P6123997_2 荒野を走るバスの窓外

P6123999 悪条件に耐えて生きる逞しさ

P6124004 ローン・パインビジターセンターで 星条旗の方角にホイットニー山が見えるはずだが

P6124014 バスが給油したスタンド

2016年8月28日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 デスバレー 2

アメリカ観光局からもらった地図に、Death Vally ・・・ so empty, so vast, so simple, so quiet. とある。さらに加えれば、「暑い・乾いている」ということになるだろうか。

11時半過ぎ、看板のある場所に到着した。最初の観光はザブリスキーポイント( Zabriskie Point )。19世紀末~20世紀初頭には、デスバレーは世界第1のホウ砂の採掘地として有名であった。採掘会社の代表であった Zabriskie の名前をとった展望台である。P6113932 Las Vegas のホテル群

P6113935 デスヴァレー公園の看板

P6113943 ザブリスキポイントの風景 ホウ砂が大量に堆積する400~600万年前の地層

デスヴァレーの本命はバッドウオーター( Bad Water )。ここは海抜ー68m地点、バスを降り Valley の反対側の山を見ると、「海抜 0m」の看板が中腹に見える。ここに来るまでにどこかで海抜0mの地点を通過したはずだが、そのサインは見落としてしまった。

P6113947 海抜0mを示す標識

P6113951 塩の塊がどこまでも続く 暑さに耐え兼ねみなさんより先にバスに戻った

悪魔のコーン畑( Devils cornfield )には、アローウイード( Arrowweed )という植物が生えている。塩分が多く雨が降ると湿地になる土地で生き延びるため、根が異様に発達している。しかしバスの中からではよく見えなかった。

P6113972 コーン畑には見えない

P6113981 砂漠の中で竜巻が発生していた

P6123988 ホテルの敷地内に展示してある、かつてのホウ砂採掘用具

2016年8月27日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 デスバレー

ツアーは11日目となった。最終目的地までは約200kmのドライブで、いつもに比べ短い。昨夜遅かったことも配慮されて、今朝の出発は9時と遅い。ホテル群を横目に Las Vegas を後にして、ひたすら砂漠の中を走り、途中 Pahrump の町でカジノのトイレを借りた。こんなところにもカジノ?と思った。Las Vegas もこのようなカジノから不夜城になったのだろう。途中舗装工事をしている現場があり、片側交通のため20~30分待たされた。車社会のアメリカでもこうした状況は変わらない。

03ld

デスバレー国立公園( Death Vally NP )は、カリフォルニア州( California )とネバダ州( Nevada )にまたがり、1994年に国立公園に指定された。面積は約13158㎢(長野県とほぼ同じ大きさ)あって、全米国立公園の中で最大である。年間入園者数は約75万人。

バッドウオーター( Bad Water )と呼ばれる地域は海抜ー86mで、北米で最も低く(世界8位)、暑いことでも有名である。1913年7月に56.7℃の世界記録を記録した。しかし1922年、サハラ砂漠で57.8℃が記録されてトップの座を譲った。私たちは6月10日14時にデスバレーのビジターセンターに到着したが、その時の温度は42.9℃だった。また、デスバレーの降雨量は60mmしかない。こんな砂漠にも、哺乳類:51種、鳥類:346種、植物は1042種生息しているとされる。

かつてゴールドラッシュのさなか、この地に迷い込んだ金鉱探しの1団がようやく脱出に成功したとき、その中の一人が「さらば死の谷よ」といったことからDeat Valleyと呼ばれるようになった。

何かに引きずられたよなまっすぐな跡はあるけれども、人や動物の足跡はない。そんな「動く石」( Moving Rock )の不思議な現象の原因は諸説あった。2014年になってようやくその原因は、湖の表面に浮かぶ氷に乗って岩が動くという、メカニズムが解明され長い謎が解けた。

2016年8月25日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 ラスベガス

ツアー10日目(6月9日 木曜日)は、ブライスキャニオンのホテルを出てザイオン国立公園ンを観光後、ラスベガス( Las Vegas )に向かった。

02bl 今日の移動距離図

走行距離は約400km、バスの席は前列、風邪がだいぶ良くなってバスの中での居眠り時間が短くなった。体力を消耗する旅行では、静かにゆっくり眠れるところで宿泊したいと思っているので、ラスベガスが最適な場所とは思わない。しかしツアーではラスベガスが今夜の宿泊地である。

「夕食後、夜のラスベガスの街をご案内します」というオプションがあり、体調も回復してきたので参加した。添乗員の勘違いなどから予想以上に長い時間ショーの始まるのを待ったり、夜のラスベガスの街を長い距離歩いたりしたけれども、その分街の様子をより子細に見ることができた。

P6103918 不夜城ラスベガス

P6103919 ベラージオホテルの噴水ショー

2016年8月24日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 ザイオン国立公園 2

East Entrance から公園に入り、Zion Mt.Carmel Highway を下ると間もなく Checkerboad Mesa がある。くねくねの道をさらに下りトンネルを出ると、九十九折れの道となって下りきったところが North Fork Virgin River。今度はこの川を遡っていくと Zion Canyon に入る。

ザイオンとはエルサレムにあるシオンの丘のことで、「隠れ家」を意味する。11時半過ぎに Zion Loge に到着し、昼食の後観光に入った。ロッジから先はシャトルバスでの観光である。このシャトルバスは天井にたくさんの換気口があって、ここから頭上の巨岩を見ることができる。

P6103825_2 東口の看板 今日も天気に恵まれる 

P6103831 Checkerboard Mesa は、標高2033mで、すり鉢を逆さにしたような形をしている。山全体が横長の石を積み上げたように見える。車窓から見た岩肌。

P6103845 トンネルを出て間もなくの岩山(車窓から)

P6103857 九十九折れの道を下る 下に見える道はこれから下る道

P6103870 Weeping Rock 岩肌から雪解け水がカーテンのように落ちている岩 (涙がしたたり落ちるといった意味) したたり落ちる水と岩の間に入ると暑さを忘れる。

P6103885 中央左側が Angers Landing (天使の降りるところ)と呼ばれる岩で、Organ (オルガン)と名付けられた側壁がある。バージン川から頂上に続く高低差約440mのトレイルは、上級者向き。その右奥が Great White Throne (偉大な白の玉座)、バージン川からの高さは732mもあり、世界最大級の1枚岩(モノリス)である。Zaionの顔と言われが登山道はない。

P6103895 North Fork Virgin River ここから更に遡ると Narrows となる 川の両岸は切り立った岩壁となって陸上を進むことは不可能となる。川の流れに入って、濡れながら上流に向かって歩くというのが、「ナローズ」トレイル。上流に雨が降ると激流となるので要注意という。

P6103865 ザイオンロッジ前の広場 ハイキングを楽しむ人たちが休んでいた。Zion の夏は非常に暑く、多くの植物は6月までに枯れてしまい、夏に咲くのはツユクサやツキミソウなど夜の花ばかりだそうだ。

P6103901

一通り観光を終えて、Zion はやはり見るだけでなく、アクテビティに参加して初めてその楽しさが分かる公園だと思った。ロッククライミングはできないけれども。

2016年8月23日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 ザイオン国立公園

ユタ州南部は岩の芸術の宝庫とされ、中でザイオン( Zion )はスケールの大きさで他を圧倒している。ザイオン国立公園( Zion NP )の特徴は、長さ約24km、深さ800mのザイオン渓谷で、ナバホ・サンド・ストーンがノース・フォーク・ヴァージン川によって、浸食されたもの。

1919年に国立公園に指定され、年間の入園者は約283万人、面積は593㎢(横浜市とほぼ同じ大きさ)、公園内の最高地点は2660mである。公園は Zion canyon, Zion Mount Highway, Kolob Section の3つのセクションから成り立っている。私たちは東入り口から公園に入り、カーブが続く Zion Mount Carmel Highway を下って、キャニオンジャンクションからザイオンキャニオンに入った。この道路、ハイウエーとなっているが1800mのトンネルがあり、道幅が狭いため片側交互交通となっている。

01zion Colob Section を除いた地区の地図

グランドキャニオンのノ―スリムからブライスキャニオンまで、約240kmの地域の地層はグランドステアーケース( Grand Staircase )と呼ばれる。年代が北に行くほど若くなり、1番古い地層であるグランドキャニオンの最上層にザイオンの最下層が乗り、ザイオンの最上層にブライスの最下層が乗っているのだそうである。

2016年8月22日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 星空観賞

Bryce Canyonは標高が高く(最低の地点でも2011m)、空気が澄んでいることや街の明かりが少ないことなどから、星空の美しいところとして知られている。このツアーでもオプションで、「星空観賞」が設定されている。ただしこのオプションには添乗員と現地ガイドは参加しないので、案内は地元のバスドライバーである。

オプションには19名が参加することになり、夕食後迎えに来た小型バスに乗り込んだ。最初の観賞地点までは1台のバスで向かい、そこから先は2台になるということなので、19名が定員15名ほどの小型バスにすし詰め状態で乗り込んだ。

着いたのはInsupiration Pointで(あるはSunset Pointだったかもしれない)、次第に闇に包まれつつある尖塔群を眺めながら、「1番星見つけた」の心境で更に暗闇となるのを待った。もっともこの時間帯では雲が多く、星は見えないという絶望的な雰囲気であった。闇が来るのを待つ間に英会話のテストがあった。添乗員・現地ガイドが参加していないので、バスドライバーとの折衝は、19名の中の誰かが行わなければならない状態だからである。幸い1名の男性がテストに合格し、その後ホテルに戻るまでガイドを勤めていただいた。

待つ甲斐あって間もなく雲が消え、星空が見えてきた。2台目のバスも来たので、本格観賞地点に移動するため2台のバスに分乗した。10分ほど走ったころ、私たちの乗ったバスは大きな音がしてガタガタと揺れた。パンクだと思ったがそれにしては揺れ方がおかしい。バスが止まってドライバーが点検したところ、後輪のシャフトが折れたという。全員無事ではあったが場合によっては大事故になっていたかもしれない。そのうち先に走っていたバスが戻ってきた。再度そのバスに全員が乗り込み目的地に向かった。

着いたのは街灯や家の光が全くない灌木地帯で、バスを降りると満天の星が輝き、歓声が上がった。時々車が道路を通過するのが邪魔と感ずる。車の光も届かない観賞ポイントがあればいいのに、などと勝手に考えた。星空の写真撮影には失敗する。このオプション、何かと話題を残しながら、11時過ぎ無事ホテルに戻った。

2016年8月21日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 ブライスキャニオン

ツアー9日目、忙しい日程の中、グレンキャニオンダムから約240km走って、最後に訪れたのがブライスキャニオン( Bryce Canyon )。インスピレーションポイント( Inspiration Point )に着いたのはもう午後の6時を過ぎていた。アリゾナ州から再びユタ州に入って、時差1時間がプラスされた。

ブライスキャニオン( Bryce Canyon )は、ユタ州の南部に位置し、1928年に国立公園に指定された。面積:145㎢、年間入園者数:約130万人、園の標高は2011m~2775mと高い位置にあるため気温は低い。1880年代、モルモン教徒の Bryce 夫妻がこの地に入り、住み着いたことからブライスキャニオンの名がついた。

この地域は、4000万年~5000万年前は巨大な湖の底にあり、砂や泥が堆積してクラロン層と呼ばれる地層が造られた。のちに隆起して台地となってからは、雨・風・氷結(霜)などの浸食によって尖塔群( Hoodoo )が生まれ、現在の景観となったもので、川の流れによる浸食ではないので、厳密にいえば峡谷ではない。

旅行案内書によると、展望台に着くと滝のような妙な音が聞こえてくる。この音は尖塔群の間を吹き抜ける風の音という。この日は風が弱かったのか、その音を聞くことはなかった。展望台から見た尖塔群はカラフルで多様で見応えがある。時間と体力が許せば、谷底に下りるトレイルは何本もあるので、45mの高さに及ぶ尖塔群を見上げたいと思った。

05bryca 公園のもっともポピュラーな部分 インスピレーションポイント・サンセットポイントで観光

P6093790 キャニオン入り口

P6093795 インスピレーションポイント( Inspiration Point )からの眺め 無数のHoodoosが夕日を受け林立している

P6093805 サンセットポイント( Sunset Point )から

P6093808 足元にトレイルを歩く人の姿が見える 降りて見たいという思いを強く感じた

P6093812 尖塔群は今も浸食が続いていて、何万年か後には更にやせ細った尖塔になってしまうとされる

2016年8月20日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 グレンキャニオンダム

ホースシューベンドの約8km上流に、1956~64年にかけて、高さ216m、幅475mのグレンキャニオンダム( Glen Canyon Dam )が建設された。このダムによってアメリカで2番目に大きい人工湖 レイクパウエル( Lake Powell )が出現した。湖の長さは300kmに及び、満水となるのに17年を要した。複雑に入り組んだ湖岸線が特徴で、国立公園ではないが国立レクリエーション地域となっている。

湖岸線の不思議な景観やレインボーブリッジ(Rainbow bridge )は、人気のある観光地だけれど、ツアーではグレンキャニオンダムの上からパウエル湖を眺めて、直ちにブライスキャニオンに向かった。レインボーブリッジは、世界最大のナチュラルブリッジで、高さは75.6mある。ブリッジは川の流れに浸食されてできたものであり、先に観光したアーチーズのアーチは、雨による化学変化や風化によってできたものである。

コロラド川流域の降雨量は年々少なくなり、レイクパウエルの水位はどんどん下がっているようだ。ダムの上から湖岸を見ると、現在の水位が過去の水位に比べずっと下がっていることが分かる。ある資料によると30m近く下がっているとある。ここでも水不足が深刻のようだ。

P6093778 ダム本体とパウエル湖

2016年8月19日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 ホースシューベンド

03 コロラド川と、9日目に観光したアンテロープ・キャニオン、マンダリン・ガーメット(昼食場所)、ホースシューベンド、グレン・キャニオン ダム、の位置関係の地図

アンテロープの暑さを逃れ、Mandarin Gourmet で昼食。今度はホースシュー・ベンド( Horseshoe Bend )に向かった。コロラド川が馬蹄形をして急カーブを描いている場所で、次に観光したグレンキャニオンダムの下流約8kmの位置にあり、半島のように飛び出した部分を私が地図上で測定したところ、幅は約700mである。

バスの駐車場から緩い登坂を少し上ると、今度は下り坂となる。約30分でコロラド川を見下ろす観光ポイントに着く。岩の上から約300m下を流れるコロラド川を恐る恐る見下ろした。写真を撮るにも、岩の上に腹ばいになり、腕を伸ばしてカメラを突き出し、ファインダーをのぞくこともできない状態でシャッターボタンを押した。ここは1歩間違えば300m下の谷底に転落する危険があるのに、策などは全くない。特にこの日は遠くに竜巻のウズ見えたりして、突風が吹き危険な状態であった。風邪をよけながら撮影をした。

P6093757 比較的安全な場所で

P6093762 腕を伸ばして こちらに伸びた半島部分の幅は約700m





2016年8月18日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 アンテロープキャニオン

アンテロープキャニオン( Antelope Canyon )は、砂丘が固まってできた砂岩(ナバホ砂岩)が、モンスーンなどの時期に、上流に降った雨が激しい鉄砲水となって砂岩を浸食し、造られた峡谷で、美しい自然の造形美を楽しむことができる。観光用パンフレットには、「誰もが息をのむ光と色のグラデーション、幻想的な造形と光が織りなす芸術的な空間は、訪れる者を魅了する」とある。

キャニオンはアッパーキャニオンとロウアーキャニオンがあり、私たちはロウアーキャニオンに入った。キャニオンは、深さ約33m、幅2~3m、長さ約500mで、写真撮影をしながらキャニオンの底を歩いた。キャニオンの底に向かう階段を降り始めたのが10時20分、地上に戻ったのが11時50分だから、1時間半かかったことになる。現地は晴れていても、数10kmも離れた上流地域で降った雨が、鉄砲水となって襲うこともあり、峡谷を歩くにはそうした地域の情報も必要という。また、岩の裂け目から差し込む太陽光は、時間帯によって変化するため、最適な時間帯は限られている。

02 アンテロープキャニオン付近の航空写真

P6093661 キャニオンの底に下りる階段 (底から上をのぞく)

P6093671 峡谷は幅がないため、10~15名が1グループとなって、 ナバホのガイド(キャリーさん)の説明を聞きながら進む  この日も中は渋滞していた

P6093688 それぞれのところに特徴のある名前がついていて、キャリーさんが説明してくれたけれども覚えていない。  添乗員のメモによれば、亀の頭・ライオン・流星群・笑っているサメ・ワシの頭 などが出てきたとあった。

P6093689 光と色の変化は言葉では表せない

P6093725

P6093729 ガイドのキャリーさんが、撮影ポイントを教えてくれた 教えられた場所で撮影すると、こんな写真が撮れる

P6093732

P6093753 出口から出てほっと一息 私たちは多分下流側から入り、上流側から地上に出たと思う。

アンテロープキャニオン

グランドサークル近郊にある公園群の、分かりやすい位置図をウエブ上からお借りした

2016年8月17日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 トライバル・パーク

7日目に観光したモニュメントバレー( Monument Valley )、9日目のアンテロープキャニオン( Antelope Canyon )などは、トライバル・パーク( Tribal Park )と呼ばれる。トライバルとは「民族的な」という意味で、それらは国立公園ではなく、原住民族が管理運営する「部族公園」ということである。

グランドキャニオンの東部、アリゾナ州とニューメキシコ州に広がる地域には、約30万人のナバホ族の住む「ナバホ・ネイション」と呼ばれる準自治区があり、モニュメントバレー・アンテロープキャニオンともに、このナバホ族の部族公園なのである。

アメリカインディアンは、氷河期にシベリアからアメリカ大陸に渡り、ナバホがこの地に住み着いたのは14~15世紀とされている。彼らには先取りの才があり、18世紀にスペイン人が羊を持ち込んだ際には、すぐに羊の放牧を始め、精巧な絵柄の毛織物を今も作っている。彼らの社会は母系社会で、放牧も織物も女性の仕事となっている。男性の役割が少ないことなどから、過去にはアルコール中毒患者が増加したため、現在は飲酒禁止となっているという。

2016年8月16日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 9日目

ツアーは9日目に入った。6月8日(木)は地図で見る通り多彩でありハードであった。これまでずーと晴れの日が続いていたが、この日のメモには「雲多し」と書いてある。

013tab 当日のルート

1日の走行距離は約500km、アンテロープ観光の予約が10時となっていたので、朝は7時の出発。アンテロープキャニオン( Antelope Canyon )観光・マンダリン ガーメット( Mandarin Gourmet )での昼食・ホースシューベント( Horseshoe Bend )観光・グレンキャニオンダム( Glen Canyon Dam )観光・アリゾナ州⇒ユタ州(夏時間に変更)・ブライスキャニオン( Bryce Canyon )観光・満天の星空観賞と続き、ホテルに戻ったのは真夜中であった。

バスが走り出すとすぐに眠くなるのは、風邪と疲れが相乗していたのだろう。バスのあちこちの席から咳が聞こえる。風邪をひいている人が多い。眠りから覚めてみると、バスは異常に静かで、止まっているのではと思ったが間違いなくバスは走っている。聴力が働いていない。これも風邪が原因だと思う。

2016年8月15日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 セドナ

8日目の主要な観光はセドナ( Sedona )訪問である。昨夜の宿泊地タサヤン( Tusayan )から、セドナ( Sedona )まで往復した。(地図参照) 片道約170km、ホテルを9時に出発し、途中トイレ休憩を挟みながら11時30分に到着した。 

012ts

パワースポットでは、地球のパワーが渦巻き、その出入口は「ボルテックス ( 渦: Vortex )」とも呼ばれ、そこには人を癒すとされる水があったり、人に語りかけるとされる岩があったり、磁力を発する断層があったりして、人びとはそこで「やる気」を得ることができるとされる。

セドナは赤茶けた岩山と木々の緑、青い空とのコントラストの絶景が心を癒し、ボルテックスとが相まって、ストレスの多いセレブ達や芸術家などの人気が高いという。特にエアポートメサ・カセドラルロック・ベルロック・ポイントキャニオンは、このボルテックスの力が強いとされている。

このツアーを紹介したパンフレットには、コースのポイントの一つとして、「世界有数のパワースポット、セドナにも立ち寄ります」とある。実際にツアーに参加した人たちの中にも、多数の人がこのツアーを選んだ理由に、セドナ観光がある点を挙げていた。

国内でも、日本最大の断層「中央構造線」が縦貫する、長野県内長谷村と大鹿村を結ぶ「分杭峠」は、近年パワースポットとして人気が高い。20年近く前、辰野町に勤務していたころ何度か分杭峠を訪れているが、当時は大型車の通行ができないような狭い道だった。

P6083564 ベルロック

P6083584 エアポートメサからの眺め

この日の昼食はセドナのレストランでマス料理。大きなマスの身とその皮を別々に焼いて、一つの皿に乗っている。身は半分以上残し、皮は美味しかったので全部食べた。アメリカ人は皮は食べないらしい。

2016年8月14日 (日)

アメリカ西部国立公園物語 8日目

ツアー8日目は朝からセドナに向かい、夕方6時ころにグランドキャニオンに戻り、再び Village 周辺を観光した。

P6083613 EL Tovar Hotel 北アリゾナに初めて探検隊を送ったトーバー公爵の名をとったリゾートホテル。1905年にサンタフェ鉄道によって建造された。

P6083617 Hopi House ホピ族の住宅 現在は土産物店となっている

Hopi はネイティブアメリカインディアンの一種族で、彼らが住んでいる土地は2000年以上前の祖先から守ってきたといわれる。マヤ文明の末裔とされ、「ホピの予言」と呼ばれる神からのさまざまな預言を今に伝承している。

ホピのメッセージとは、ホピ族の長老が一貫して語るもので、
母なる大地を大切にせよ、そうすれば大地も貴方を大切にしてくれる
兄弟を大切にせよ
必要な物は取れ、しかし必要以上取るな
持てる物を分かち合え
宇宙の根元である霊に感謝を捧げよ
の5つのメッセージにまとめられている。

P6083620 ハウス内部

P6083624 キャニオンの支流が迫ってくる

P6083641 19時ころのキャニオン 日没は19時40分ごろ

この日夕食は自由食、 ビレッジの中にあるマーケットでパンや果物などを買い、ホテルの部屋でゆっくりと済ました。

2016年8月11日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 反省

旅行会社が募集するツアーには、さまざまなスタイルがある。今回選んだのは、アメリカ国内にある50ヶ所以上の国立公園の中の、特選10ヶ所を効率よく巡るという、いわば広く浅くを主眼としている。
帰国して改めてツアーを振り返ってみて、何所か1ヵ所だけでも3~4日滞在し、より深くその公園の特徴を知る機会があってよかったのではないかと思っている。更に加えれば、10年前、もっと若い時期にアメリカを訪れるべきだったと反省している。
例えばグランドキャニオンには、ブライトエンジェル・トレール( Bright Engel Trail )と呼ばれるハイキングコースがある。サウスリムのエンジェル・ロッジから谷底のファントム ランチ( Phantom ranch )までを結ぶトレイルで、その間の距離は15.4km、標高差が1311mある。途中にはインデアンガーデンと呼ばれるオアシスなどもある。初日はトレイルを4~7時間かけてひたすら下り、ファントム ランチに1泊、翌日は6~10時間かけて1311mの上りに挑むハイキングである。是非挑戦してみたかとの思いが強い。
因みに、この谷底にある唯一の宿、ファントム ランチは収容人員が80名しかなく、非常に予約が取れにくいということである。

2016年8月10日 (水)

アメリカ西部国立公園物語 グランドキャニオン3

大分道草をしてしまった。
添乗員が書き残してくれたメモを見ると、待望の Grand Canyon に到着したのは、14時30分となっている。しかしこの辺の記憶は風邪で体調が悪かったことや暑さの影響で、全く不確実である。
最初の観光地点はサウスリム( South Rim )の東端にあるデザートビュー( Desert View )である。ここには1932年に建造された、高さ21mの、先住民の遺跡をモチーフにしたウオッチタワー( Watch Tower )があり、中には先住民の壁画が描かれている。階段を昇ると展望台となっている。
 
P6073500_2 ウオッチタワー  グランドキャニオンの岩石と鉄筋で造られている
 
その後マーザーポイント( Mather Point [Motherではない])・ヤバパイポイント( Yavapai point )に移動し sun set を観光した。
観光解説書によれば、旅行会社のパンフレットに登場するグランドキャニオンの写真は、マーザーポイントで撮影したものが圧倒的に多いそうだ。以下の写真はサウスリムをデザートビューからヤバパイポイントまで、移動する途中で撮影したものだけれども、どこで撮影したかは定かでない。
 
 
P6073473  以下はサウスリムのトレールを散策しながら撮影したもの
 
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P6073553  日没後の canyon 
 

2016年8月 8日 (月)

流れ

アメリカ国立公園を巡るツアーのことを書いている間にも、時はどんどん流れて行く。

アメリカの大統領選では、共和党候補にトランプ氏、民主党候補にクリントン氏が選出された。今年の大統領選は近年に例を見ない特異な選挙との見方が強い。特異なキャラクター、トランプ氏が候補に選ばれたことによるものだろう。

リオ・オリンピックが幕を開き、高校野球も始まった。イチローは苦しみながらもついに大リーグ選手として、3000本安打を達成した。彼の努力に頭が下がる。

天皇陛下が生前退位を望まれているお気持ちを、ビデオメッセージを通して発表された。法律的に解決しなければならない問題もあるようだけれど、そうすべきだと思う。

グランシップで行われた音楽の広場鑑賞と花火大会のため、昨日はウオーキングを中止、今日もあまりの暑さに中止に傾いたが、思い直して夕食後出かけた。公園の温度計は30℃であった。多分今夜は熱帯夜だろう。音楽の広場では、徳永二男師弟のバイオリン演奏、五輪真弓の歌などを約3時間楽しんだ。

比較的よくできた今年のトウモロコシ、収穫も終わって茎を撤去する。跡地を耕す元気はない。

2016年8月 6日 (土)

アメリカ西部国立公園物語 時差

さすがアメリカは広い。ハワイ・アラスカをを除いた大陸部分には、下図のとおり4つの時間帯がある。

 時間帯(ゾーン) 東から順に

東海岸標準時( Eastern Standard Time: EST)
 日本との時差 -14時間 (-13時間)
中西部標準時( Central Standard Time: CST)
 日本との時差 -15時間 (-14時間)
山岳部標準時( Mountain Standard Time: MST)
 日本との時差 -16時間 (-15時間)
太平洋標準時( Pacific Standard Time: PST)
 日本との時差 -17時間 (-16時間)
    日本との時差( )内は夏時間採用時

 最初に到着したミネアポリスを除き、ツアーでの観光地は山岳部ゾーン(MST)にあり、しかも夏時間を採用している。しかしややこしいことに、グランドキャニオンのあるアリゾナ州だけは、夏時間を採用していない。つまりこれまで観光してきたところでは、日本との時差が15時間であったのに、グランドキャニオンでは16時間という次第。

グランドキャニオンに入っても、カメラの時計を修正しないまま撮影を続けたので、帰国後写真を整理するのに以外に手間取った。

2016年8月 5日 (金)

アメリカ西部国立公園物語 グランドキャニオン2

下の絵はアメリカの国立公園サービスが発行している地図から借用した、グランドキャニオンの地層図である。

1番上の地層は、カイバブ石灰岩と呼ばれ、2億6000万年前のもので、ツノサンゴや海綿の化石が見つかる。 下へ、トロウイープ層・ココニノ砂岩・ハーミット頁岩・スパイグループと重なる。ここにはサンショウウオ・トカゲ・カタツムリの化石がある。更に下へ、レッドウオール石灰岩・テンプルビュート石灰岩・マウヴ石灰岩・ブライトエンジェル頁岩・テピーツ砂岩(5億2000万年前)と続いている。コロラド川の谷底は16億8000万年~18億4000万年のビシュヌ片岩と呼ばれる岩だそうである。

Photo

コロラド川の浸食によってできた岸壁には、至る所に化石が露出していて、化石の宝庫とされる。しかし恐竜の化石はない。それは1番上の地層でも恐竜が繁栄するより前の地層だからだ。サンショウウオ・トカゲ・カタツムリなどは、恐竜よりはるか以前から生息していたことになる。ブライトエンジェル頁岩には三葉虫の化石がある。

グランドキャニオンには、90種の哺乳類・341種の鳥類・9種の両生類・49種の爬虫類・17種の魚類が生息し、約1737種の植物が育っている。一時22羽にまで激減し絶滅危惧種となったカリフォルニアコンドル( California condor )(猛禽類としては世界で2番目に大きな鳥)も、保護活動の結果個体数は増えているという。丁度岩の端に止まっているのが見つかり撮影した。今回の旅行には広角レンズしか携行しなかったので、近寄れなかった。

P6083642 中央 岩の先端のコンドル

2016年8月 4日 (木)

アメリカ西部国立公園物語 グランドキャニオン

グランドキャニオン国立公園( Grand Canyon NP )はアリゾナ( Arizona )州にある。1908年に国定公園に指定され、1919年に国立公園となった。1979年には世界遺産に登録されている。福岡県とほぼ同じ4926㎢の面積があり、年間約430万人が公園を訪れる。

コロラド川( Cororado river )が、何万年という長い年月をかけて創り上げた大峡谷( Grand Canyon )で、その長さは東西に約446kmに達し、峡谷の平均的な深さは約1200m、最も深い部分では1800mもあり、右岸の崖の上から左岸の崖の上までの幅は、広いところで約29kmもある。園内の最高標高は2690mである。

コロラド川を挟んで北側がノ―スリム( North Rim )、南側がサウスリム( South Rim  )と呼ばれ、両側の崖の上にそれぞれ観光の拠点がある。実際に私たちが地上から観光できるのは、限られた極一部に過ぎない。しかもそれは上からのぞき込むような格好で観光することになる。谷底まで歩いて下りるトレールもあるが、下るに従って気温が高くなり、谷底では砂漠に似た気候だそうだ。

010grand_canyon

この地図は公園全体を表わしたものがけれども、私たちが観光したのはこの地図上で、直径1cmの円内に収まってしまう地域でしかない。

2016年8月 2日 (火)

アメリカ西部国立公園物語 sunrise and sunset

今日は朝 モニュメントバレー( Monument vally ) で日の出( sunrise )を眺め、夕方 グランドキャニオン( Grand Canyon )で 夕陽( sunset )を観賞した。

P6073396 Monument Vally の sunrise メサの上に太陽が姿を現した 

ロッジのドアーを開けて外に出ると、この光景が目に飛び込んでくる

P6073552 Grand Canyon の sunset Grand Canyon の中で sun set を見るのに絶好とされるのが、ここヤバパイポイント( Yavapai Point )

ここからはトント台地( Tonto Plateau )や、コロラド川の谷底にあるロッジ、ファントムランチ( Phantom Ranch )を見おろすことができる。ファントムランチまでの標高差は約1400m

P6073508 グランドキャニオンの看板 

この日は東口からグランドキャニオンの公園内に入り、サウスリム( South Rim )の南側から峡谷を観光してから、南口を出てホテルに向かった。これは南口の看板と記憶している

2016年8月 1日 (月)

アメリカ西部国立公園物語 グランドキャニオンへ

グールディングスロッジの食堂でナバホ名物「ナバホタコ」を食べた後、次の目的地グランドキャニオンに向かった。過去の海外旅行では、それぞれの土地で出された料理を撮影してきたが、そのような行為は余り格好のいいものではないという記事を読んだので、今回のツアーでは料理の写真は撮ってない。従ってナバホ料理がどんなものだったか思い出せない。バスは前の席。

Monument Valley ( Goulding's Lodge ) ⇒ 160号道 ⇒ 64号道 ⇒ Grand Canyon NP ( East Entrance Station ) ⇒ ( South Entrance Station ) ⇒ Tusayan( Holiday Inn ) この間約300km 下記地図参照

009tusayan

ナバホタコ に対する画像結果

 ネットからお借りしたモニュメントバレーの写真  こんな写真が取れればいいと思う

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