白羽の矢が立つ
「白羽の矢が立つ」という。語源辞典に、「人心御供に由来するもので、神の生贄として差し出される少女の家の屋根に、目印として白羽の矢が立てられたという俗信から、犠牲者として選び出される意味となった。現代では多くの中から抜擢されるたとえとしても使われる。(「白羽の矢が当たる」は誤り)」とある。
さて、裁判員制度は2009年に始まり10年が経過した。国民に裁判員として刑事裁判に参加してもらい、被告人が有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするかを、裁判官と一緒に決める制度である。裁判員には、くじなどいくつかの段階を経て、最終的に一つの事件ごとに6人の裁判員が選ばれる。
旧年暮れある宴会に参加した折、同席した女性が最近裁判員に選ばれたことを知った。これこそ彼女に「白羽の矢が立った」ことになるのではなかろうか。
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