世界の隅々

2014年2月 6日 (木)

子育て

チュニジア人の夫とチュニジアに住む日本人女性(36)の子育て。(朝日新聞の記事から)

朝7時、待合室には割礼のお祝い用の伝統衣装である、だぶだぶのワンピースを着た同年代の男の子たちが、すでにたくさん並んでいました。割礼はチュニジア人男性の慣習で、夫も衛生面からするべきだという考え方。(チュニジアは)長くフランスの保護下にあった穏健なイスラム国家で、お酒も豚肉もOK,ラマダンはしない、というリベラルな男性であっても、「男児たるもの、割礼すべし」だそうです。私も、子どもが育つ環境次第で、夫もそう思うならと同意しました。手術は局部麻酔と催眠ガスを使い、45分ほどで終了しました。成長の節目を祝う一大イベントでもあり、かつては結婚式並に祝ったそうです。我が家も3歳の誕生日と合わせて特大ケーキを用意し、50人ほど招いて庭でパーティーをしました。

2013年5月18日 (土)

渋滞対策

ロシアのプーチン大統領は、モスクワ郊外の大統領公邸に住み、約30km離れたクレムリンまで、護衛の車やバイクを伴い専用のリムジンで通勤している。大統領や高級官僚の車は、朝夕ラッシュ時にも一般車両を通行止めにして、青色灯を回しながら特別車線を高速で走ることができる。こうした特権に対して、市民からの批判が高まっている。

プーチン大統領は「渋滞を緩和するため」、通勤手段をリムジンからヘリコプターに変えることを決定した。そしてクレムリン内には専用のヘリポートも完成したということである。

ジャカルタの交通渋滞も世界のトップクラスのようだ。ジャカルタには 「three in one」 の制度がある。朝夕のラッシュ時には1台の車に必ず3名以上乗車しなければ罰則を加えるというもの。しかし、これはうまく機能していないという。その理由は・・・。

規制された地区に入る手前には、(職を持たない)多くの市民が待ち受けていて、1回日本円で100円程度の料金で、1人あるいは2人しか乗っていない車に乗り込み、規制逃れをしているためだ。警察も同乗者がダミーなのかどうかを見極めることが難しく、この商売は繁盛し、渋滞は一向に解消しないということである。

2013年4月 4日 (木)

ライ

世界の国々で物の売買に使われている貨幣は、コインか紙幣だ。しかし、ミクロネシアの西端に位置するヤップ島では、「ライ」と呼ばれる石の貨幣が今でも流通し、世界で石貨を使う唯一の島となっているそうだ。

ライの石材はパラオの結晶石灰岩が使われ、その直径は30cmから大きいものは3mにもおよび、「石貨銀行」と呼ばれる広場に並べられていて、小さな石貨の場合は中央にあいた穴に丸太を挿して運び、大きい石貨の場合は所有権だけが移される仕組みという。直径が3mもあれば動かせるわけがない。

土地や家、カヌーなどの大きな買い物や、冠婚葬祭、儀式などで使われるけれども、ライの値打ち(価値)は石の大きさには関係なく、石がパラオからヤップまで約450㎞間運ばれるのにどれだけ苦労し、また危険や犠牲を伴ったか、そのストーリーによって決まるのだそうだ。現物を1度見たいものだ。

2012年11月22日 (木)

若い国

少子高齢化が急速に進み衰退を辿っているわが国とは対照的に、フィリピンは若い命が次々に誕生し、近年の年間人口増加率は1.9%に達するという。

フィリピンは90%が避妊・妊娠中絶・産児制限を認めないカトリック教徒で、「子供は神様の贈り物」との考え方が強く、貧しい家庭では子供を老後の保障と考え、1人の子供にお金をかけるより多くを生むといった風潮や、年金も保険もない生活、男女の分け隔てのない社会情勢などが、子だくさんの秘密とみられている。

特殊な例なのだろうけれど、ルソン島のマンガルダン町に住む57歳の女性の例。14歳で結婚、16歳で初めて子供を生み、以来42歳までに21の子を生んだ。現在孫が58人おり来年早々には60人となる。

インタビューに彼女は迷うことなく「私は幸せです」と答えたそうだ。